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【歴史の山】 恵山は古くから日本海と津軽海峡を往来する船乗りたちの目印となってきました。
■恵山大権現:蝦夷地にやってきた漁師や船乗りたちは、恵山の山頂に彼らの守護神を祀りました。
■高田屋嘉兵衛:恵山火口原の中央部に、高田屋嘉兵衛が建立した十一面観音像があります。1796年、千五
百石の辰悦丸で蝦夷地にやってきた嘉兵衛は、まずは箱館及び周辺の海岸を活動の場とし、
次第に東蝦夷地(日高・根室)に広げ、さらに国後、択捉島へと経済活動の範囲を広げました。
■十一面観音像:恵山の山頂から噴火湾、江戸、東蝦夷地への航路の見極めと、これらの地への航海の安全と
事業の成功を祈願し、嘉兵衛が建立したと推察される観音像です。
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【祈りの山】 恵山の美しさに、昔の人々は「冥界」を見い出し、祈りを捧げました。
■蝦夷三霊山:有珠善光寺、大成太田山と並び「蝦夷三霊山」の一つに数えられます。
■賽の河原:平安時代に生まれた日本独特の仏教思想に基づく「早逝した子供の逝く冥界」。恵山の賽の河原は
蝦夷地探検者として有名な松浦武四郎の「蝦夷日誌巻之五」(1845〜6年)にも記されています。
昔の人々は、この世の景色とは思われない恵山火口原の景観、奇岩溶岩、火山砂、噴煙、川(※
現在は干上がっている)から冥界を想像したのでしょう。
■三十三番観音:昭和12年、恵山の観光と観音信仰の人々の寄進により建立されたものです。今も三十三番
観音参りは続けられており、篤志家の手で御詠歌も修復されています。 |
【花の山】 恵山の植物は692種類。うち60種類あまりの高山植物が全山を彩ります。
恵山は、アイヌ語の「火を噴き、溶岩が流れ落ちる」という意味の「イエサン」が語源となっております。
また、津軽海峡に発生する「海霧(うみぎり)」による日照不足と、栄養分の少ない強酸性の火山灰とい
う特殊な条件が重なり、標高618mという低山でありながら高山植物が数多く分布し、高山植物の宝庫で
もあり、海鳥や野鳥渡り鳥の楽園ともなっています。
●代表的な高山植物:イソツツジ、ガンコウラン、コケモモ、コメバツガザクラ、ミネズオウ、シラタマノキ、ハイネズ
シラネアオイ、エゾオヤマリンドウ、サラサドウダン、ハクサンチドリ、マイズルゾウ、モウセ
ンゴケなど。
●エゾヤマツツジの群生:5月から6月、60万本以上ともいわれるエゾヤマツツジの群生が、山腹を紅色に染める
景色は、まさに圧巻です。
●鳥類の楽園:ウミウ、ヒメウ、ケイマフリ、コクガン、クマタカ、オジロワシ、ハヤブサ、シロハヤブサ、クロガモ、オ
サギ、ダイサギ、クマゲラなど185種類を確認。 |
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